並列的に作業すること

最近、朝食をつくる。朝一番に起きて、誰もいないキッチンでお湯を沸かし、味噌汁の出汁をとる。ひとりで切り盛りをする、ちょっぴり心地よい時間だ。

うちの事務所(と、シェアしてくれている編集事務所など)では、昼食もスタッフが交代でつくる。これは大学の研究室時代から受け継いだ習わし。栄養バランスが悪くなってしまいがちな外食やコンビニ弁当などより、野菜多め、塩分・油少なめの、健康的な食生活が続いている。

スタッフ駆け出しの子たちや、オープンデスク・インターンシップでくる学生には、こう言う。「料理は、素材があって、下ごしらえがあって、調理過程があって、最終的に人に喜んでいただくもの。だから料理は建築と同じ。」と。

日常的に料理をするようになると、並列的に作業することの大切さを実感する。ご飯の炊きあがりのタイミング、出汁から具の調理・味噌を入れるタイミング、付け合わせがあればそれを器に盛るタイミング、その間に使ったまな板や刃物を洗うこと、あらゆることを「並列的に」進めていかないとうまくいかない。味噌汁は熱々で、ご飯からは湯気が上がり、おかずからはおいしい香りが立ち上る、そういう食卓でありたい。並列的に作業を進める、という点では、工事現場の進行も同じかも知れない。




朝食が終わると、上の子は学校へ、下の子は保育園へ行く。極タマに、下の子と母親(相澤ですね)が一緒に出張しているとき(まさにいま、そうなんですが)には、子供を送り出した後、掃除やら洗濯をすることになる。これもまた並列的な作業。

僕の掃除のモットーは「中途半端にやること」。完璧に隅々まで綺麗にしようと思うと、とても時間や手間がかかる。仕事では、作業が8割がた終わったところから100%にするまでの20%の作業にとても手間と時間がかかるのと同じ。これを「完パケの落とし穴」と呼んでいる。

仕事ではともかく、掃除は中途半端が良いと思う。ある程度、そこそこ、腹八分目で止める。あと少し、という部分を残しておくこと。残した部分が意識的になっていれば、残っていても大丈夫だと思う。これは絵を描くことと似ているかもしれない。あと少し、というところで筆を置く。

全部決めきって、計画し尽くして、その通りでないと納得できない、という風だと、息苦しいように思う。建築も、できれば現場で決めたいことがたくさんある。

[ben]

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by ben_matsuno | 2010-01-15 11:11 | コソダチの四面体


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