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三菱総研の総合未来読本

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「2030年の『住まう』を考える」編著:三菱総合研究所(MRIフロネシス03)が出版されました。

三菱総研の「フロネシス」は1冊1テーマの総合未来読本。年4回刊行。豊富な調査データに基づき、リアルな未来を探るシリーズ書籍です。
そのなかで、三菱総研の吉池基泰さんと相澤久美が対談しています。




以下、吉池基泰(三菱総研)+相澤久美(ライフアンドシェルター社)対談のあらすじ。

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・20年後の暮らし:「つながり」「シェア」の概念が重要になってくる
・どんな人間関係を構築していくか
・その人間関係を空間がうまくサポートしていくこと

【cobaco】
http://www.lifeandshelter.org/index.html?page=works&cate=archi&id=skw
・家族6人のプライバシーとつながりを同時に実現した
・いくつものハコを寄せ集めたようなデザイン

【foo】
・現代の家族は、ミヒャエル・エンデの『モモ』の「時間どろぼう」みたいに、一緒にいる時間をつくるのがすごく難しい。一緒にいる場面をつくる空間が大切。
・家の中だけでなく、外のコミュニティや環境とつながっていく必要がある。かつては外の人が入ってきやすい空間:縁側や土間があった。
・世の中の多くのひとたちは、いまだに個室化された標準的な間取りに無理矢理合わせて暮らしているのが現状。孤独死や、家族とのつながり、地域とのつながりが持てない人も増えている。そんな状況を住宅でなんとか解決できないか?
・ハコとシステムをセットで提示すること。既存の分譲マンションにも共有スペースはあるけれど、ほとんど利用されていないのは、入居者が共有できる「何か」:価値観、時間、趣味などがないから。
・以前は個室化が問題だったが、それに加えて今は、家というひとつの単位で閉塞することによる「個家化」が問題

・都心に家を建てるなんてすごく贅沢なことだから、誰かと空間をシェアしたいと思っていた。

・面積あたりの使用時間をグラフにしてシミュレーションした。
・ひとつの空間が居間として使われ、その後は打合せスペースとなり、さらに育児で使われる
・一機能=一部屋、という一対一対応にしない。n機能=オープンスペースというn対n対応。
・空間が「希薄化」している現代の住居に対して、濃密で複合的な空間をつくろうと考えた。
・「都市生活者のハブ」という住まい方は、近未来のモデルではないか。

【kinoco/9坪ハウス】
・現時点(2008年統計)のアメリカの中古住宅流通量は年間約500万戸。それに対して日本は47万戸。20年後の2030年ごろは、中古住宅の流通が活性化し、住み替えがしやすくなると言われている。
・小さなハコを住み替えていく【kinoco/9坪ハウス】。
・構造体にハイクオリティのシステムを使い、100年以上もつ住宅。
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対談以外にも、興味深いテーマがたくさん。
住まいをお考えの方、ぜひ、ぜひに、ご一読ください。

●「2030年の『住まう』を考える」:目次
・核家族のハコから多様なつながりの場へ
・ハコの外に広がる住まい方の新しいスタイル
☆「都市生活者のハブ」となる開かれた住まい
・ロボットをシェアするハイテク集合住宅
・「ネットに住まう」近未来のライフスタイル
・あなたの「居場所」を考えるヒント
・雑誌でたどる家と生活の歴史


2030年というと20年後。
松野・相澤:60歳。上の娘:28歳、下の娘:22歳。

皆さんとそのお子さんは何歳ですか?

[ben]
by ben_matsuno | 2010-04-16 10:14 | published/掲載・放映


Natural LIFE, comfortable shelter.


by ben_matsuno

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