【仁淀川町】辺境的中心にて_第七話

高知県仁淀川町は愛媛県境に位置する、山深い場所です。

名前の由来にもなっている「仁淀川」は、全国的に有名な四万十川よりもきれいな清流ともいわれています。もうかれこれ15年以上前、カヤックの友人たちが四万十川を下ったときに聞いた名前が忘れられず、今回の訪問となりました。
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ご案内いただいたのは、仁淀川町に駐在して地域支援企画員をされている西森文明さん。彼は高知県の職員でもあるのですが、西森さん個人のブログツイッターなどで仁淀川町の情報発信をされています。

今回もツイッターを通してお声掛けをして、会っていただくことができました。ちなみに、高知の児童養護施設南海少年寮の施設長さん(浄土真宗興隆寺のご住職でもある)と知り合いになれたのもツイッターです。

はじめは高知市内でお会いしてお話を聞くだけのつもりが、話しが盛り上がり、急遽そのまま仁淀川町をご案内いただくことになりました。

高知市内から車で30分も走ると、すぐに深い山々に囲まれます。仁淀川によって浸食された谷は深く、川に沿って、右に左に、ときに180度ぐるっと回ったりして、沈下橋などを横目で見ながら山間を分け入っていきます。
人家がなくなり、山と樹々と川だけの世界をしばらくいくと、その先にはなんと、密集した街が現れるという不思議な世界。文献を紐解くと、平家の落ち武者や政争に敗れた人たちが多く移り住み、文化度の高い暮らしをこの山奥で培ってきたとのこと。和紙の原料であるコウゾ、ミツマタ、お茶(意外かもしれませんが、高知はお茶の名産地)、林業(材木および燃料源としての炭)といった農産業を基盤に、急峻な傾斜地に棚田を作り、暮らしてきたそうです。

さらにその先に現れたのが「天界集落」。
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一般的には集落は川筋近くに形成されることが多いのですが、ここ仁淀川町の奥地では、山の上、限りなく稜線に近いところに集落が形成されています。地滑りが多い四国山地特有の方法だそうです。

その中でも美しい「長者」集落。
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限られた技術、つまり石を削って積み上げるという方法によって、形成されてきた棚田と、その上に流れるように配置される家々。家はいまも使われ続けているので、更新され、手を加えられ、必ずしも昔ながらの作りではありませんが、それが現代的でもあり、感心しました。
それにしてもこの石をひとつひとつ積み上げてきた時間と、手間と、労力を想像すると、途方にくれてしまいます。ふうーーー。

帰りは造り酒屋の倉が建ち並ぶ佐川まで送っていただき、駅で土讃線の電車を待つ間、地元のおじいちゃんおばあちゃんと世間話。
駆け足でしたが、かなり奥の奥までご案内していただいた西森さん、ありがとうございます。

今度は、子供もつれて、ゆっくりと時間をかけてきたい場所、仁淀川町でした。

仁淀川町についてはこちらこんなサイトもごらんください。

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by ben_matsuno | 2010-09-04 14:57 | 辺境的中心


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