カテゴリ:読書の時間( 21 )

読み尽くせない

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このごろ、調べもので図書館へ行くことが多い。歩いてちょっとのところに都立中央図書館があるので、ちょっと散歩がてら、運動がてら行く。

そこには膨大な蔵書があって、表紙を眺めているだけで、調べものの目的以外にも読んでみたい本がたくさんある。いつも脇道にそれる誘惑にかられながらなんとかこらえて、目的の資料をあさっている。

膨大は背表紙を見ていると、書かれたものの量と多様性に圧倒されつつ、生きているうちにこのすべてを読み尽くせないという「不可能性」、アクセス可能な「知」を網羅することはもはや不可能だということに愕然とする。

平均的な寿命の半分ちかく過ぎてしまったいま、これまでに摂取することのできた知見をうまく、自分の中で編み目状に結びつけていくしかないようにも思える。

もちろん、新しい知識を取り入れることを怠るわけではない。最近読んだのは内田樹の「日本辺境論」。目から鱗でした。

写真はうちの本棚の「建築部」以外の部分。雑多です(笑)。

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by ben_matsuno | 2010-01-21 10:52 | 読書の時間

『料理の四面体』玉村豊男/推薦図書05

『料理の四面体』玉村豊男

ローストビーフとアジの干物は連続している。思考の展開方法を料理を通じて記した名著。料理=仕事(建築)と置き換えて捉えるとなおよい。

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by ben_matsuno | 2008-07-11 13:35 | 読書の時間

『母なる自然のおっぱい』池澤夏樹/推薦図書04

『母なる自然のおっぱい』池澤夏樹

小説家であり詩人でもある池澤夏樹の評論の、おそらく最高峰。

池澤夏樹と聞くとポエティックな印象が強いけれど、その奥底に理知的に物事をとらえるベースがあることが強烈にわかる一冊。

池澤さん著書としては、作家論でもあるロングインタビュー『沖に向かって泳ぐ』、小説ならば『スティル・ライフ』『夏の朝の成層圏』『マシアスギリの失脚』他。

思い返せば、1994年アテネのホテルのベッドサイドボードの中に置き忘れられていた文庫本、それが『夏の朝の成層圏』。初めて池澤夏樹の著書に出会った瞬間でした。

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by ben_matsuno | 2008-05-26 12:46 | 読書の時間

『技術の創造と設計』畑村洋太郎/推薦図書03

『技術の創造と設計』畑村洋太郎
「失敗学」で著名な著者が描く、ものごとを生み出す創造プロセスを、客観的に分析した書籍。ここで書かれていない創造性の部分は確実に存在し、それこそが茂木健一郎らが研究しているクオリアであり、思いつきプロセスの理論化だと思う。

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by ben_matsuno | 2008-05-19 21:37 | 読書の時間

考える人/海外の長編小説

f0003829_2042517.jpg新潮社の雑誌「考える人」最新号が届きました。今回の特集は「海外の長編小説ベスト100」。剪定した蜜柑の枝葉をバックに一枚。

ベスト100中で読んだことがあるのは、「白鯨」ハーマン・メルヴィル、「ハックルベリイ・フィンの冒険」マーク・トウェイン、「ホテル・ニューハンプシャー」ジョン・アーヴィング、「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル。なんだか少なくて、ちょっとがっかり。

「星の王子様」サンテグジュペリ、「イリュージョン」「カモメのジョナサン」リチャード・バック、「くまのプーさん」ミルン、「モモ」ミヒャエル・エンデ、なんかは入っていないんだなー。長編じゃないからかな?


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by ben_matsuno | 2008-05-16 20:21 | 読書の時間

『唯脳論』養老孟司/推薦図書02

『唯脳論』養老孟司

切れ味の鋭い文体とそれを支える知識・英知。茂木健一郎と合わせて読みたい。

※ちなみに茂木さんも養老さんも、相澤が買ってきた本を僕が横取りして読んだものです。彼女の探索能力はすごい。

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by ben_matsuno | 2008-04-25 00:07 | 読書の時間

『脳と創造性』茂木健一郎/推薦図書01

推薦図書をリストアップしていきます。

『脳と創造性』茂木健一郎
創造的に自分の脳を捉え直す機会として。
茂木さんは他著書、たくさんあります。『クオリア降臨』もおすすめ。

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by ben_matsuno | 2008-04-18 12:00 | 読書の時間

瀬をはやみ

f0003829_16291347.jpg気がつくと年の瀬である。年末はハラダ君やタカハシ君をはじめFPJの綿々で忘年会、ハラダ君は奥様とお嬢さんもご一緒で家族で泊まって頂いた。朝飯でもつくってごちそうしようと思っていたのだが、気がついたらいなかった。この距離感も友人ならではである。

ディテールや構成については右に出る者のいないほどのうるさ型のお二人だが、我が家に関してはポジティブなことを述べてくれているようでこそばゆい。まぁ、おそらく、なんらかの「切実さ」が形になって固定してしまった建築物ではあるので、切実さや情けなさなどを背負っている姿に共感してくれているのではないかと思う。

娘の保育園つながりで、多くの方々もいらしていただき、楽しんでくれているようだ。
僕個人的には、実家が核家族・社宅という閉塞的な環境だったので、そこからの逃避行動としてこのような場所に住まうことができて、いろいろな方々が訪れてくれて、とても嬉しい。気がつくと来年は娘も小学校へいく。新しい子供も生まれてくる。あっという間のここ6年間だった。これからの5年もまた、終わってみるとあっという間なんだろう。

これまでは、定性的な部分を軸足に設計をしてきたが、これから5年くらいかけて、定量的なこと、素材や構法や環境負荷あたりのことを肉付けしていきたいと思う。写真は地球で一番早く新年を迎える国。娘のクリスマスプレゼントに地球儀をさがしていたとき、人が引いた国境線がない地球儀をさがしたのだが見つからなかった。「地球で一番はやく新年を迎える」というのは、定性的なんだろうか、定量的なんだろうか。このあたりから新年、スタートしてみたいと思う年の瀬である。

今年最後に、落語にもある「崇徳院」から一句。

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院

今年お会いできた方々、ありがとうございます。
お会いできなかった方々もまたいずれどこかで会いましょう。
そしてまだ会っていない、これから会う方々、よろしくお願い致します。

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by ben_matsuno | 2007-12-31 16:53 | 読書の時間

もののあはれ

「もののあはれ」って何だろう?と、
10年以上、考え続けてきた。
きっかけは友人のH氏との対話だった。

ここに来て
ようやく理解の兆しが見えてきた。


「もののあはれ」とは、
一回性と普遍性が接続するとき
一回性が普遍性と交錯するとき
一回性の中に普遍性を見いだしてしまったときに
立ち現れる、感情の溢れ、のことではないか。


「嗚呼……」
と言っている瞬間に私たちは
二度と体験でいないであろう個別の体験の中に
これまでに他者が体験してきたであろうという膨大な体験性を想起し
呆然と立ちつくしている。


そう言えば建築も
個別条件の一回性と、科学的再現性普遍性の交差点に生起する営みなのだ。

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by ben_matsuno | 2007-10-21 17:37 | 読書の時間

めじろカフェ

f0003829_14495863.jpg知人のblog紹介。

建築家、河内真菜さんの「めじろカフェ」

美しいもの、綺麗なもの、かわいいもの、に
建築家としては珍しく、かなり素直に、吸着するところが好感度高し。

まだ設計した建築を拝見したことがないけれど
地で持っている、素直さ、ストレートさが
設計する建築の薄さ弱さにつながりはしないかと余計な心配をしなくもない。

それはそれとして、
「かわいい」「かっこいい」
という言葉は、建築の世界では軽視されがちだけど
もう一歩踏み込んで、
「かわいい」「かっこいい」の理論的な分析ができないかと最近、思っている。

多分できるはず。

f0003829_1595092.jpg「越谷の住宅」を
「めじろカフェ」風に撮影してみた。


どんより曇っていて、
あまり「かわいく」ない・・・・・・かな。

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by ben_matsuno | 2007-07-21 00:17 | 読書の時間


Natural LIFE, comfortable shelter.


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