カテゴリ:辺境的中心( 18 )

ウォーキングミュージアムというもの

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兵庫県淡路島で「五斗長ウォーキングミュージアム」というプロジェクトを進めています。プロジェクト全体のディレクターは、芹沢高志さんとヴェルナー・ペンツェルさんです。
「ウォーキングミュージアム」とは、美術館という箱の中ではなく、豊かな自然の中を散策しながら、様々な体験を通して、アートの原型に触れていこう、という計画です。

初年度の今年は、地域の調査などを中心に、場所のポテンシャルを探ってきました。今年の活動のまとめとして、小さなブックレットを作成することになり、計画構想のヴィジョン、いくつかのプロジェクトのイメージ作成、そしてブックレットのデザインを行いました。

冒頭の写真は、でき上がってきたブックレット。
茂木綾子さんの写真が素晴らしい。

どうか、来年度もいいかたちで継続できますように。

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by ben_matsuno | 2012-03-29 14:32 | 辺境的中心

辺境的中心論

先日、2011年12月21日、慶応大学で担当している「建築論」にて行った講義メモをアップします。
当日はダブルヘッダーで午前中の講義の後、時間が空いて、6限の夕方からの特別講義でした。
とりあえず、画像データで。
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by ben_matsuno | 2011-12-29 18:26 | 辺境的中心

縮小経済・市民社会・辺境的中心・新しい公共

縮小経済、市民社会、辺境的中心、新しい公共。これらが次のパラダイムをつくるのだと思います。この辺りのことについて、きちんと考えよう。

縮小経済とは、地球規模の資源などのリソースに対して、人間の数が相対的に大きくなっていることから導き出される。物理科学をベースとしながら、経済学を手段にする。

市民社会は、国家をベースとする国民による社会ではなく、個々人が全体に対して責任をもつ社会。国家規模の補助金や助成金をあてにせず、独立的に営まれる社会。ちなみに国家と国民の英訳は、共に同じ、nationである。国家=国民=nationなのである。そのように僕たちの実感は感じていないのではないか?個々人の集合体が、たまたま国家としてまとまっているだけ。「国」に対して自分の「家」と同じ親近感と責任感と切実感をもって日々を過ごしている人は少ないのではないですか?

辺境的中心は、このブログで書いてきたような、力をもって自分がいる場所を面白がる人たちが複数人集まっている場所のこと。地方だろうが、都心だろうが、どこにでも、日本に限らず、全世界的に生成する可能性がある、地球上の独特な場所と人の混合体のこと。

新しい公共とは、縮小経済下で、市民社会を構成する個々人たちによって、辺境的中心として立ち現れるあらゆる場所に生まれる、新しいコミュニティの価値のことだ。

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by ben_matsuno | 2011-12-07 00:50 | 辺境的中心

WALKING ON SOUND/音を歩く

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明日、2011年10月1日(土)から、淡路島ノマド村にて、アートイベント「WALKING ON SOUND」が始まります。
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白いパオの空間の中で、自らの身体を使いながら、偶然発する意外性に溢れた音を楽しむサウンドインスタレーション。観客自らがアート作品の一部となり、自分の脚の動きとシンクロして生まれるランダムなサウンドミックスによる時空間を体験してください。(イベントパンフレットより)
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松野も一部、床の製作を手伝いました(別件で打合せに行っていたら、自然な流れで手伝うはめになった、のですが ^^;;)

秋から冬に向かう、淡路島の山の上で、音と足による体験をしてみてはいかがでしょう。

開催日時等の詳細はノマド村のイベントページをご覧ください。12月18日までの週末開催。

また、これからノマド村からリリースされることになると思いますが、11月の初頭には、ドイツからギタリストが来てコンサートをするはず。そのときは松野もノマド村に行きます。

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by ben_matsuno | 2011-09-30 16:34 | 辺境的中心

辺境的中心に生きる vol.1 釧路

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来週末、9/9(金)10(土)11(日)、ラ・ケヤキにて、「辺境的中心に生きる」というトーク・ライブイベントを開催します。初日の9/9には、作家、駒沢敏樹さんと、相澤久美が対談します。

詳細のご案内はこちらをご覧ください。

美味しい食事、大切に作られた作品、対談に単独トーク、音楽、語り、映像、写真、ワークショップなど、盛りだくさんの内容です。

皆様お誘い合わせの上、ご来場ください。

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辺境的中心に生きる

「辺境」を辞書で引くと「中央から遠く離れた地帯」「辺鄙な場所」とある。日本の首都は東京であり、経済活動の中枢でもあるここを中心とすれば、東京以外の全地域は辺境と言える。しかし同時に、これら辺境なくして東京は、日本は成立しない。

この日本を下支えする辺境の地で、土に着き、悠久の時間に連なる暮らしの日常を逞しく生きる人々がたくさんいる。一人で生きて行く事が難しいと実感できる地方での暮らし。寄り合いに近い文化の残る地、結の契約会が残る地域、過疎少子の問題があっても、そこで生きる事をあきらめない人々。ここが、自分の生きる場所だと言える人たちがいる。

失われてしまった事は多い。しかし、失われた事を嘆くばかりでなく、自分達の手元に残る細い記憶の糸をたぐりよせ、繕い、肉付けし、懐かしくも新たな未来を提示しようとする人々がたくさんいる。彼らに会いに行くと、元気になる。中央を見るばかりでなく、自分たちの手と目と声、そして心の届く範囲の地域にある資産を活かし、新たな関係性を築き、未来へ命をつないで行こうとする動きがある。そこにあるのは辺境的中心。それが、日本各地に散らばっている。

そんな辺境に生きる人々の日常を、このラ・ケヤキで再現したい。片鱗でも、かれらの逞しい生き様を体験して欲しい。地域の気候風土が違うのと同様に本当に多様な生き様があり、同時に共通する点も多い。彼らの暮らしぶりから、我々都市生活者が学ぶ事は多いはずだ。

東京でも地方でも、必然性を見失った「コミュニケーション」を取り戻そうとする動きが盛んに行われる。失われたものには、失われるだけの必然性があった。過去にそれらがなぜ失われたか、今どのような状況なのか、そして未来に私たちは何を望み、得たいのか、いまここで、あせらずゆっくりと考える機会を設けてみたい。


これから先の未来、私たちは何を得て、何を失うのか、各々が考える時代だと思う。
辺境的中心を結んで行くと、新しい日本の未来地図ができるのではないか?そんな事も夢想している。(相澤久美)
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by ben_matsuno | 2011-08-30 13:11 | 辺境的中心

シジミ蝶の世界

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昨日、淡路島、ノマド村近くで、娘のひざにとまって離れなかった、シジミ蝶。

10mmの世界。
完璧な世界。

こいつは、いま、遥か離れた場所で起きている原子のことや、心配したり、気を張ったりして暮らし続けている大きな生きもの、ヒトのことを、たぶん、知らない。

僕たちは、どんな世界に生きているのだろう。

何が、リアルなのだろう。リアリティはどこにあるのだろう。
わからない、というところから、僕は始めたい。

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by ben_matsuno | 2011-04-05 22:40 | 辺境的中心

【ちくご元気計画】辺境的中心にて_第13話

2/11、12、は、九州筑後地域で行われている「九州ちくご元気計画」の会に呼ばれて、レクチャー、対談をさせていただきました。一日目は「クロキ・ビスポーク・ルーム」にて「デザインxデザイン」、二日目の今日は久留米市内のちくご元気計画事務局にて「アカデミックカフェ」。
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12日のアカデミックカフェでは、建築史家であり九州大学大学院芸術工学研究院教授の藤原惠洋さんと対談でした。テーマは「辺境的中心論」。

内容は、住まい方、家族、コミュニティのあり方が緩やかに更新されている状況のこと、田舎と都市という二分法も揺らいでいること、田舎でも自信を持って暮らす方法など。

僕だけではなく、ご来場いただいた皆さんの考えやイメージを共有する場が持てて、とても有意義な時間でした。
レクチャーの様子は「ちくご元気計画」の総合プロデューサー江副直樹さんのブログにも。

投宿先の宝珠山「分母庵」は朝から雪景色。今期一番の積雪だったそうです。
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by ben_matsuno | 2011-02-12 22:45 | 辺境的中心

【子供と遊ぶ】辺境的中心にて_第11話

つきひのたつのは早いもので、あの灼熱の夏の日差しはどこへやら。紅葉や冬支度の時期になってしまいました。

11月の初旬、高知「南海少年寮」の子供たちと、ワークショップを行いました。子供たちが暮らす場所ですから、主役である彼ら彼女らと一緒に、空間を考える、ということが大きな主旨であります。そこで、まずはじめに「模型を作ろう」と思って、子供たちと模型を作る場を設けました。

ダンボールとアクリル絵の具を用意して、好きな色に塗ってもらいます。
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子供たち、パワフルです。こんな自由に塗ってくれるとは!!嬉しい方面で予想外。少しだけ枠を外してあげると、「いいんだよ」って言ってあげると、羽ばたきますね。

次に、窓となる?孔の位置を決めてもらって、お兄さん(おじさん?)たちにカッターで綺麗に開けてもらいます。その後、箱状に組み立てて、今日のところはできあがり。
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絵の具が乾くまでの間に、設計者である僕たちやアラップ・ジャパンのSさんのお話(講義?)。アラップのSさんは、自作の免震模型も作ってきてくれて(「免震君」と命名)、実際に積み木を乗せて免震の仕組みを説明してくれました。

ワークショップには、電気設備設計担当の方や設計JVの社長も参加してくれました。
また、ワークショップの準備のほとんどを手配してくれた村井亮介君、ご指導いただいた南海少年寮の職員の方々、ありがとうございます。

次回ワークショップは、実際のスケールの空間・部屋をみんなで作る予定。

設計も本格的になってきています。

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by ben_matsuno | 2010-11-22 17:40 | 辺境的中心

【晩夏の高知】辺境的中心にて_第9話

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もう先月のことになります。晩夏の高知に行ってきました。

仁井田の海岸、五代山の竹林寺。

今回は黙って、写真だけアップです。
Flickrにも何点か、写真をアップしました。
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晩夏はどうも、押し黙る感じがします。

それは頭の中に、言葉ではなく、線がうごめいているからかもしれません。

高知に行ったり、道志渓谷で蕎麦をいただいたり。
そのいつも、頭の中には線とそれが指し示す空間のことがぐるぐると巡っています。

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by ben_matsuno | 2010-10-09 01:22 | 辺境的中心

【横浜郊外】辺境的中心にて_第八話

最近、浄土宗のお坊さんと、彼が気に入っている場所を訪ねる旅?をしています。旅と言っても、道志渓谷や横浜郊外といった比較的近くの場所。先日は調布の深大寺に行きました。仏像の置き方、見せ方の視察です。
建築を仕事としながらも、お寺をじっくり見るのは、あまりなかったので、いい体験。見れば見るほど、目が肥えてくるのがわかります。
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お寺を拝見した後は、参道脇の蕎麦屋で蕎麦をたぐりました。50代の丸坊主のおじさんと、40代のおじさんふたりで、まるで、おじさんデートですww。

彼は、横浜郊外の古い一軒家で活動をしています。◯◯プラーザとか、◯◯ヶ丘といった地名が溢れる地域。新興住宅地・開発地の雰囲気はあまりなじみがないのですが、彼の拠点の周囲には、畑や昔からの集落、初期の団地が広がり、遠くに横浜のランドマークタワーが見えたりして、取り残された郊外のイメージです。これはとても悪くない。
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そして、どうやら、彼がお寺を造るのをお手伝いすることになりそうです。
古い木造住宅を改築して使うのか、新しく作り直すのか。地域の人たちや若い人たち、子供たち、おばさんおじさん、心悩む人たちが、立ち止まって、日々の生活に新鮮な空気を取り入れられるような、静脈のような異空間を、一緒に考えていくことに。

来年は、法然上人800年大遠忌だそうです。

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by ben_matsuno | 2010-09-18 12:00 | 辺境的中心


Natural LIFE, comfortable shelter.


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