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靴下のエネルギー

冬は寒い、夏は暑い。
あたりまえのことですが、感覚は主観に属するものなので扱いが難しい。同じ温度・湿度でも寒いと感じる人もいれば、暖かいと感じる人もいます。天井が高ければ同じ平面でも広々として居心地がいいですが、大きなガラス面があれば冷気がおりてきます。屋根に面する最上階は、屋根からの輻射熱などで暑くなります。

事務所であり家としても使っているfooは、実は、低断熱。冬寒く、夏暑い建築です。予算に限りがあった、というのが主な理由ですが、その後、鉄骨が露出していた壁に断熱を施したり、シャワールームだけだったところに浴室を増設したり、屋根に遮熱塗料を塗ってみたり、コンクリートの床に断熱と木床をつくったり、カーテンを至る所にたらしてみたり、少しずつ手を加えてきました。

それでもうちは寒い・暑い。
低断熱の家に住んでいるとヒトはどういうことになるか。

慣れます。工夫します。

たとえば、僕は冬になると靴下を二枚はきます。携帯カイロを懐にしのばせることもあります。下着を重ね着します。そういう諸々の工夫をしている服飾仕様で、冷暖房完備の場所へ行くと、冬暑く、夏寒いことになります。
自分の体に一番近いところで靴下を二枚履くのか、自分の体の周囲全体を石油や電気などのエネルギーを使って暖め冷やすのか。よく考えてみる時期に来ているように思います。

そういった実経験からも、僕たちが設計させていただく住宅では、床暖房とペアガラス、壁面・屋根面の高断熱を標準仕様としています。だから、家のなかで靴下二枚はかなくても大丈夫です。

明日は娘の誕生日。
家=事務所と同じ年に生まれたので、fooも7年経過したことになります。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-01-27 12:52 | 考えたこと


Natural LIFE, comfortable shelter.


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