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必要の強度

f0003829_916356.jpg人間の必要性が環境と対峙するとき、驚きや感動や強度が生まれることがあります。
それは、西洋的な美学や日本古来の伝統的作法の範疇からはずれていることも多々ありますが、単に洗練をしていくとか、ゆるい必然性に縛られてできてしまうモノと比べると、圧倒する力があると思うのです。

写真は、広島空港の誘導灯。山中にある空港の滑走路と同じレベルに誘導灯を作るために、谷間にこのようなシャープで長い橋が架かることになっています。


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by ben_matsuno | 2008-09-29 09:12 | 考えたこと

木造建築@広島・山口

f0003829_13101547.jpgf0003829_13103710.jpg先週の後半は、建築学会デザイン発表会で発表するために広島へ行ってきました。学会発表会では知人建築家、編集者、お近づきになりたいと思っていた構造研究者の方などと直接おあいでき、有意義な機会になりました。

せっかく広島まで足を運んだので、岩国の日本三名橋「錦帯橋」、宮島の世界遺産「厳島神社」を見学。

錦帯橋は35メートルのスパンを飛ぶ巨大な木造橋です。主な材料はケヤキや松、ヒノキという木材ですが要所要所、金物が補強と接合に使われています。ケヤキは圧縮がかかる箇所、松は曲げの力がかかる部位、ヒノキは歩行面など耐候性が求められる箇所、と木材でもその性質によって使い分けられているのが奥深いです。

それにしても大きい。「大きさ」そのものが生み出す価値があることを体感。

f0003829_13114211.jpgf0003829_13115570.jpg厳島神社は海中に建つ鳥居が、想像していたよりも生々しい形でした。自然に生えている樹木の幹そのままの形を残しているようで、岡本太郎氏の太陽の塔的な縄文感があります。
一方、1168年に平清盛によって整えられた御社殿は、無数に建てられた朱塗りの柱のあいだに壁がなく、どこまでも見通せる空間が印象的でした。本殿から見る風景は厳格なシンメトリーを持っていて権威的なのですが、斜めから見通すと、戦後デモクラティックな平等感を感じ取れて、建立時の状況と、空間から得られる質感のギャップがおもしろかった。

以上、広島・山口木造建築紀行でした。

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by ben_matsuno | 2008-09-25 09:31 | 考えたこと

【島の色 静かな声】東京国際映画祭にて上映

f0003829_920132.jpg茂木綾子と一緒に作ってきた映画『島の色 静かな声』が、東京国際映画祭の新設企画『natural TIFF』の新作枠で上映される事になりました。

『natural TIFF』は、環境をテーマにした今年一押しの新企画で、新旧の力作が合計30本上映されます。他には、黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』や『ゴジラ対ヘドラ』、『キタキツネ物語』(旧作)、ウェルナー・ヘルツォーク監督の南極日誌『世界の果ての出会い』(新作)など。

『島の色 静かな声』は新作部門10本中に選んでいただき、ワールドプレミアでデビュー。世界初上映です。

皆さんにご覧いただける一般公開は10月の会期中2回あり、両方六本木の開場です。

上映予定は下記の通り。
また、その他上映作品は、TIFFの公式HPからご覧下さいね。


『島の色 静かな声』
「沖縄、西表島。失われつつある、自然から生まれ、自然へと還る人の暮らしを、色を染め、布を織る事で守り伝えようとする石垣昭子と夫・金星の日常の記録」

10月22日(水) 10:50-12:05(開場10:30)
六本木会場[シネマート六本木スクリーン4]
全席指定/1,300円

10月25日(土) 20:10-21:25(開場19:50)
六本木会場[TOHOシネマズ六本木ヒルズscreen5]
全席指定/1,300円

※25日は映画終了後、文筆家の大竹昭子氏をナビゲーターに迎え、
プロデューサーの芹沢高志私、相澤が映画製作にまつわる逸話をお話しします。

///
無謀にも挑んだ映画製作。
制作にこぎ着けるまで、制作していく過程、どちらも長く楽しくも大変な道のりでした。だって、プロデューサーは100%素人・・・更に、監督、プロデューサー以下スタッフゼロ(現在アルバイト募集中です!)。
茂木と、亀の歩で5年越しだね〜、といいながら、最後はフルマラソンを猛ダッシュな勢いで完成さたのはつい数ヶ月前・・・。完成とほぼ同時に産まれた次女もいつの間にか7ヶ月。すでに懐かしい思い出です。そういえば、最初に島に渡った時1歳だった長女は、すでに小学生になりました。
これからは、できるだけたくさんの皆さんに観ていただくための、更なる長〜い道のりをしっかりと歩んでいきたいと思います。みなさん応援してくださいね!
まずはこの映画、映画祭にてお楽しみください。

じわりとくる映像詩。秋の夜長にお勧めです。

『島の色 静かな声』公式HPはこちら

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by ben_matsuno | 2008-09-24 10:18 | news/お知らせ

子どもが育つ環境として

f0003829_18535923.jpgf0003829_18541366.jpgf0003829_18542479.jpgf0003829_1859551.jpgf0003829_18543529.jpg多感な時期の子どもにとって、空間=環境が与える影響は計り知れないものがあると思います。
子どもが育つ環境として、狭くて高いとか、低いが横に広いとか、遠くまで見渡せるとか、ざらざらしているとか、ぎらりとする木の質感だとか、薄暗がりだとか、そういう多様な場所は必要だと思うのです。

子どもが多様な刺激を得られる空間は、大人にとってもいい刺激を与えてくれる空間なのだと思います。

そういうことを考えながら、僕たちは設計しています。

4枚は【塩尻の住宅】より。最後の一枚は【S/N】より。

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by ben_matsuno | 2008-09-22 18:56 | コソダチの四面体

【塩尻の住宅】竣工後2ヶ月

f0003829_959087.jpgf0003829_9584912.jpg先日、竣工後、2ヶ月ほど経った【塩尻の住宅】へ行ってきました。暮らしはじめて2ヶ月、徐々に生活のリズムもできつつあるようです。そこここに設えられた草花がきれいです。設計ですべてを設定しつくすのではなく、住み始めてから場所を発見していく楽しみがあります。建築がいい形で使われている目印みたいなところなので、こういうところを見るとうれしくなります。

今回行ったのは、外構と呼ばれる建築物の周辺整備のお手伝いをするため。緩い傾斜地に半分埋まるようにして立つ建築物の周りの土砂を削って斜面を緩くしたり、斜面保護用の草の種を蒔いたり、蒔いた後に養生シートを貼ったり、と、松野+スタッフ二人+クライアントご主人の4人で大汗をかきながら作業をしました。

ご主人のご実家は元農家だったので、鍬やふるいなどの道具がそろっていたのが幸いし、半日で周囲全体の作業を終えることができました。
作業の後は、外のデッキでバーベキュー。目の前の畑で作っている野菜を筆頭に、夜遅くまで歓談です。


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by ben_matsuno | 2008-09-19 10:11 | 作品

堀田貴子=貴ちゃん

f0003829_139691.jpgf0003829_1394667.jpg先日、大分県で食に取り組んでいる堀田貴子さんが、いらっしゃいました。九州でのご縁です。堀田貴子さんのブログ「レシピな日々」はこちら

満願寺唐辛子(炒めるととても美味しい)、かぼすを大量に持参。野菜たくさんのパエリアなど、美味しいご飯をご馳走になりました。
「いいちこ」が大分産であることを発見。かぼすと合うはずです。

『料理の四面体』、アミノ酸・タンパク質・ビタミンについて歓談。

foo、事務所兼自宅兼民宿になりつつあります。

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by ben_matsuno | 2008-09-16 13:23 | ヒトとのつながり

つながる暮らし

f0003829_13341995.jpg月刊ソトコト10月号増刊「ロハスキッズ」(木楽舎)、特集記事「つながる暮らし」に相澤のインタビューが掲載されました。
ケーススタディ2:相澤久美さんの場合「みんなが大家族の一員になる家」

写真もダイナミック+リアルでいい感じです。
雑誌は書店でご購入ください。



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by ben_matsuno | 2008-09-13 21:46 | published/掲載・放映

ギャラリーこめや

f0003829_111967.jpgf0003829_111236.jpgf0003829_1113811.jpgf0003829_1985968.jpg今年の夏、福岡県宝珠山のプロデューサー江副さんにご紹介いただいた「ギャラリーこめや」のブログ発見。

もとは米屋さんを営んでいらして、いまはお酒を中心に日々のいろいろなものを扱っている。「昭和」の香りが新鮮なまま息づいている場所です。夕方になると地元の人たちを中心に「カクウチ」と呼ばれる立ち飲み屋が開かれ、伝統的な日本家屋の造りの上がりは、ときにギャラリーになります。

これが中目黒や裏原宿にあるのならともかく、福岡県の山奥、里山のまっただ中にあるのです。
世界の中心は遍在することを実感できる場所。志のある人と共感する人たちがつながると、そこには一定以上の熱い場所が発生する、という好例。

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by ben_matsuno | 2008-09-10 09:18 | 辺境的中心

建築家、思案中……。

f0003829_19331821.jpg某プロジェクトの構造と空間について、思案中。
幾何学的な合理性と、敷地の一回性(ここだけにしかない条件)、クライアントの要望・イメージの狭間で。

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by ben_matsuno | 2008-09-09 19:34 | 考えたこと

東京の水辺環境を楽しむ

f0003829_10172090.jpg横浜で、水辺を小さなボートでクルーズするというイベントの案内を知人からいただきました。詳細はこちら
主催は「BOAT PEOPLE association」というグループ。都市部の水辺に着目し、そのポテンシャルを活かしていきたいという趣旨を持って活動しています。

僕は東京出身の東京育ちなので、東京が故郷(ふるさと)です。
もう15年くらいまえのある時、東京が水に囲まれた都市なんだな、ということに気がつき、以来、目黒側や東京湾、江東区の運河などをカヤックで探索していました。水の上から見た東京は、それまでとまったく違う魅力を見せてくれて新鮮な体験を幾度となくしてきました。
一方で、東京の水辺のほとんどは、工業用地や港湾用地に占められていて、生活者にとってまだまだ遠い存在であることも事実です。

そんなことを考え、千葉大学都市環境システム学科で、東京の水辺を考える演習課題を与えいくつかの会合などに顔を出していたところ、「BOAT PEOPLE association」の方々にお会いした、という経緯がありました。

写真は、何年か越しに進めているプロジェクトの模型合成写真です。
10年くらい先には、もっとたくさんの人たちが東京の水辺環境を楽しめるような、場所を作っていきたいと考えています。

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by ben_matsuno | 2008-09-07 09:47 | etc.


Natural LIFE, comfortable shelter.


by ben_matsuno

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