<   2009年 03月 ( 10 )   > この月の画像一覧

ステンレスの厚板

f0003829_1045598.jpgf0003829_1045560.jpg【東麻布商店街シンボルタワー】の仕上げは、白。
といっても、実は微妙に紫がかった白を選びました。フッ素樹脂塗装のつやあり仕上げです。

つやありは、汚れが落ちやすいようにという配慮と、艶のある白い面が美しいと考えたから。

紫がかかった白を選んだのは、
夕焼けや曇り空の下でも映える色合いにしたかったことと
今後長い間の経年変化で、白が黄ばんで見えることを想定してあらかじめ青みを入れておこうという配慮もありました。

塗装の下地はステンレスの板でできています。その厚さ5mm。
5mmのステンレスの板を、コーナーで溶接しているのですが
そのコーナーの処理に、製作陣ともども悩みました。
コーナー部分は、結局、手作業でヤスリがけをして、綺麗につながって見えるようにしてもらっています。
厚みのないデータ上のグラフィックパターンを、実体にしていくプロセスがここにあります。

以前このブログで公開した記事も、実はこのシンボルタワーの模型でした。
模型をつくるのはある意味簡単。
なぜなら、そこに何かが欠落しているからです。
むしろ「欠落させる=省略して伝える」のが、模型の役割のひとつ。

しかし、物体にしていくときにでてくる「厚み」を考えることは、とても深くて楽しい作業だと思っています。

抽象的なアイディアを頭やコンピュータのなかでひねっているだけでは接し得ない、
具体的で実体的な世界が開かれているから、です。

(写真は、タワー部分の製作をしてくれた三和タジマさんの工場にて撮影。)

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-31 10:56 | 技術・具体

美山技研 工場レポート

f0003829_18453775.jpgファクトリープロジェクトの工場レポート、
プリント基板の「美山技研」さんの工場レポートを公開しました。

詳細はこちらです。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-27 23:47 | 技術・具体

おおやけの場にて

f0003829_2363464.jpgf0003829_237154.jpg僕たちが関わった仕事で、おそらく初めてのパブリックな仕事をご紹介します。

東麻布商店会のシンボルタワーです。

東麻布の「East」の「E」をモチーフに、
様々な「E」商店が集まり、皆様のために貢献するという意味合いを込めて
「E」「e」をデザインベースとしてデザインしました。

2年がかりのプロジェクトです。
これからも永く愛され続けるといいなぁ。
身近な場所のものなので、
毎日目にすることになります。

嬉しさの一方で、身が引き締まる思いです。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-24 23:09 | news/お知らせ

自己肯定と感覚

f0003829_17305338.jpg一昨日は九州から江副直樹さんをはじめ、某県企画・地域振興部の方々、吹上剛一さん、編集者の方などがいらっしゃり、歓談。食を中心とした地域振興に関わられている方々の興味深いお話をたくさんいただきました。

食と地域についての話しを、「三田の家」のべべちゃんこと渡辺久美さんの料理をいただきながらするという、ちょっとしゃれた会でした。

「自己肯定することの強さ」「言葉より前に感覚がある」などなど、興味深い単語もでたりして。

僕たちも地方で仕事をすることが多いのですが、
塩尻の住宅あらため「大地の景色」で、建具製作を担当してくださった松本建具店、松本典明さんが、松本市の技能功労賞を受賞されたそうです。

大蔵木工のニュースで知りました。おめでとうございます。


[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-20 17:30 | ヒトとのつながり

大泉学園にて

先週末は、母校中学校へ。

学校の再編のため、
卒業した中学校がなくなってしまうとのことで、急遽企画された集まり。
連絡先を知っている友人などにメールをまわしていたら、
少人数で集まるつもりが、30人を超える会になりました。

卒業以来、20年以上訪れていなかった校舎は、
内部のつくりも、体育館とプールの間の通路も、
校舎の裏手にある球技コートも、まったく変わっていなくて。
ニューシネマパラダイス的な感傷ですねー。

校舎内に入ると、案内があって教室へ。
みんなそれぞれに着席。
国語の石川直美先生の落ち着いたしゃべり方、
当時4コマ漫画を描いていた山本豪君、
一緒にバンドを組んでいた西村崇君、宇田卓夫君……。
挙げていけばきりがない。

友人曰く、中学時代に僕が「将来は人を幸せにできることがしたい」などとのたまったそうで。
そんな大それたことを、中学生が言うだろうか?
言ったかもしれない、世間知らずでしたから。

顔を見ただけでは一瞬誰だったか思い出せない友人も
話し始め、動き始めると、ハッと思い出す。
人のアイデンティティ、その人らしさは「動き」の中にあるんだ、ということを発見しました。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-17 00:55 | ヒトとのつながり

テクノラボさん 工場レポート

f0003829_14452060.jpgファクトリープロジェクトで進めている「工場レポート」、今回は3D造形・液状プラスチックの「株式会社 テクノラボ」さん、アップロードしました。

独自の3D造形システムをもち、少量多品種向けのプラスチック部品製造ができます。
写真の3D造形、このくらいのサイズで3000〜5000円程度で、3Dデータから直接立体造形ができます。従来の光造形などとくらべて格段に安価です。

建築業界などで仕事をとるために安価受注したり、下請け業者に安値受注させてコストダウンするのと違って、ものをつくる仕組みに知恵・工夫をこらすことで、結果として安価になる。こういう頭の使い方が、あるべき姿であるように思います。

テクノラボさんの工場レポートはこちらをご覧ください。

同時に、梱包材などの厚紙を切り抜く「抜き型」を作っている「アサガレーザー企画」さんのレポートもアップされています。こちらは河内一泰さん担当。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-13 14:50 | 技術・具体

なにがすごいのかわからないくらいすごいということ

スイス在住のピアニスト、下村美佐さん。今日まで、うちに滞在してもらっています。

美佐さんがライブをするというので、相当久しぶり(10年以上ぶり)に西荻窪へ。
駅前の小径の両サイドに、居酒屋・焼き鳥屋が煙をモクモクとさせながら立ち並ぶ。
そんな昭和な小径の裏手、住宅街に接するマンションの地下に
ちいさなビストロ・サンジャックがあります。そこが会場。

ピアノの練習をしたいというので紹介した小森邦彦君のブログにもコメントがあります。
僕は和声とか協和音とかわからないのですが(楽譜が読めない)
ピアノって、こんなたくさんの音がするんだね、
金属の弦を叩いている、鍵盤打楽器なんだねー、という発見がありました。

翌日は、東麻布の現場監理したあと、千葉へ。
千葉大としかん展にて、建築家井坂幸恵さんアフターヌーンソサエティの橘さんとトークセッション。
としかん展は開催4日間で1200人をこえる来場者がきてくださったようで、大盛況でした。
その後、夜半まで千葉で食事(という名の飲み会)。

日曜日も、東麻布では現場が動いています。
夕方からは、友人建築家+編集者ご夫婦のご自宅で食事。
いらしていたゲストの中に、数学が得意な女性(僕たちのクライアントでもあります)。
「数学は3次元で考えるのよ」
の言葉に驚愕しました。
数学と3次元的思考を結びつけられなかったから、僕は、数学が苦手だったのだ。
……、と、一瞬わかったような気になったはいいけれど、
どうやったら数学を三次元で考えるのかはわからず。

明けて月曜日。
テレビを見ていたら、「ポアンカレ予想」を証明した天才的数学者の特集をやっており、
これまた、
「たぶんすごいことなんだろうけれど、
なにがどのくらいすごいか、
よくわからないくらいすごいみたいだ」
ということしかわかりませんでした。


[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-10 17:37 | 考えたこと

けいちつ

f0003829_12162914.jpg今日は啓蟄(けいちつ)。
冬ごもりしていた虫たちが、土の中から戸を開けて出てくる時期。

昨日、製品検査で坂戸にある「三和タジマ」さんの工場にいくと
塗装前の製作品の上にも、小さなアブが。
立派な打ち合わせ室の床にも、テントウ虫が。
帰りの電車の中にも、飛び虫が。

一雨ごとに、草木の芽も膨らんできていますね。

自然界ではもうすでに春のための準備が
着々と進んでいるようです。

明日は、千葉大の学生に招かれて、千葉でトークセッション。
学生が社会と関わりを持って、自主的に企画・運営することは
とても大切だと思います。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-06 12:18 | 考えたこと

西表島日記 mother dictionary

f0003829_1802059.jpgmother dictionaryで相澤が連載中の「西表島日記」、更新しました。

劇場公開が決まった!ということは、
先にこのブログでもお知らせいたしましたが
そこに至るまでの経緯、顛末、すったもんだ、などなど
書いてみました。

こちらをお読みください。

ちなみに、mother dictionaryも、大幅にリニューアル!!

[azw]
by ben_matsuno | 2009-03-05 18:00 | ヒトとのつながり

海辺の9坪ハウス

f0003829_1159875.jpgf0003829_120547.jpg今年初頭に竣工した「葉山の住宅」の現場は、海まで歩いて3分かからない場所にありました。
現場監理中、「現場監理の仕事が終わった後は、ビーチで生ビールでも飲んで帰ろう!!」なんて思っていたのですが、まったくそんなことはできず、暗くなるまで現場でスケッチをしたり指示を出したり、職人さんの相談に乗ったり。結局、生ビールどころか海の水に一回も浸かることなく、現場を終えてしまったのでした。

その後、近く(一色)に住む友人宅にお邪魔して、子供と一緒に浜辺に出てみました。

冬の海は、またいいですね。
人はまばらで、空気は澄んで、潮の香りが乗る冷たい風と、暖かな陽光。
遠くまで広がる景色と、潮騒の音。

ふと「海辺にたたずむ9坪ハウス」みたいなことを想像しました。
9坪ハウス、建坪9坪、延床15坪=50平米の小さな小屋を、海辺に建てる。
週末、子供と一緒に泊まって、
天気がよければ浜辺でぼーっと過ごす。
雨の日は、窓ガラスにあたる雨粒を眺めながら、
潮騒の音をバックに本を読む。

仲間と一緒に行くのだったら、
家族ごとに違う9坪ハウスに泊まったり、
子供たちが寝泊まりする9坪ハウスがあったりすると、楽しい。

アメリカに、「シーランチ/THE SEA RANCH」という建築群があって
家型の群像は、元をたどればここに行き着く。
もっとたどれば、民家が集まる集落です。

小さな小屋、9坪ハウスが、群になって
広い海辺に点在している風景。
きっと、美しくて、つつましいけれど楽しい使い方ができそう。

[ben]
by ben_matsuno | 2009-03-03 11:59 | 考えたこと


Natural LIFE, comfortable shelter.


by ben_matsuno

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

カテゴリ

シェア居住のすすめ
辺境的中心
作品
考えたこと
ヒトとのつながり
読書の時間
音楽と空間
技術・具体
コソダチの四面体
published/掲載・放映
news/お知らせ
gallery/ギャラリー
etc.

検索

以前の記事

2014年 03月
2013年 11月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
more...

ブログパーツ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

建築・プロダクト
住まいとくらし

画像一覧